ユーザーペルソナ
jamjam のターゲットユーザーを代表する 3 つのペルソナ。 設計判断に迷った際は、これらのペルソナを基準に判断する。
設計基準: 鈴木花子(ペルソナ2)が使えなければ、そのUIは失敗である。
ペルソナ 1: 山田太郎(アマチュアバンドメンバー)
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 28歳 |
| 職業 | 会社員(IT企業のマーケティング) |
| 居住地 | 東京都 |
| 音楽歴 | ギター 10年(趣味) |
技術レベル
| 項目 | レベル |
|---|---|
| PC操作 | 日常的に使用 |
| Zoom/Discord | 使用経験あり |
| DAW | 使用経験なし |
| オーディオIF | 未経験(USBマイクのみ) |
| ネットワーク | 「光回線」程度の理解 |
機材環境
- PC: ゲーミングノートPC(Windows 11)
- オーディオ: USB接続コンデンサーマイク
- モニター: 有線イヤホン
- ネットワーク: 光回線(有線接続)
一日のシナリオ
金曜日の夜21時。仕事を終えた太郎は、大阪に転勤したベースの友人・健太とバンド練習をしようとしている。
これまで何度かZoomで練習を試みたが、遅延がひどくて全く合わせられなかった。「0.5秒くらいズレてる?」と健太に言われ、「やっぱオンラインじゃ無理か…」と諦めかけていた。
今日は健太が「jamjamってアプリ試してみない?」と送ってきた。「また新しいアプリか…」と思いつつ、ダウンロードしてみる。
「えっ、これマジで遅延ないじゃん!」
初めて、遠く離れた友人と一緒に演奏できた感動を味わう。
課題(Pain Points)
-
設定が複雑だと諦める
- 「ASIO」「サンプルレート」などの用語が出ると困惑
- 設定項目が多いと「どれを選べばいいかわからない」
-
遅延があると「やっぱり無理か」と感じる
- 過去の失敗体験から、少しでも遅延を感じると期待が崩れる
-
友人に使い方を教えるのが面倒
- 自分が使えても、相手に説明するのは大変
成功基準
- インストールから接続まで 10分以内
- 設定変更なしで「バランスモード」で動作
- 遅延を感じずにギターを合わせられる
- 招待URLをコピー1クリックで共有
jamjam に期待すること
「難しいことを考えずに、すぐ始められて、ちゃんと合わせられる」
ペルソナ 2: 鈴木花子(音楽講師)
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 45歳 |
| 職業 | ピアノ・声楽講師(個人教室) |
| 居住地 | 神奈川県横浜市 |
| 音楽歴 | ピアノ 35年、音大卒 |
技術レベル
| 項目 | レベル |
|---|---|
| PC操作 | 苦手だが仕事で使用 |
| Zoom | オンラインレッスンで使用 |
| DAW | 知らない |
| オーディオIF | 知らない |
| ネットワーク | 「WiFiがつながらない」で困る程度 |
機材環境
- PC: iMac(2019年モデル)
- オーディオ: 内蔵マイク
- モニター: オーバーイヤーヘッドフォン
- ネットワーク: 光回線(WiFi接続)
一日のシナリオ
土曜日の午後14時。花子は高校生の生徒・美咲とオンラインレッスンを始めようとしている。
コロナ禍でオンラインレッスンを始めたが、Zoomの遅延が問題だった。「せーの」で一緒に弾こうとしても、必ずズレてしまう。仕方なく「私が弾くから、それを聴いて」「次はあなたが弾いて」という交互形式でレッスンしている。
でも本当は、一緒に弾いて「ここのタイミングがね」と指導したい。
今日、生徒の保護者から「jamjamというアプリを見つけた」と連絡があった。「試してみましょうか」と言われ、少し不安を感じながらもインストールしてみる。
「あら…これ、一緒に弾けるじゃない!」
初めて、オンラインで生徒と連弾ができた。
課題(Pain Points)
-
設定画面を見ると不安になる
- カタカナ用語、数字の羅列に圧倒される
- 「変な設定をしたら壊れるのでは」という恐怖
-
エラーが出ると何もできない
- 英語のエラーメッセージは読めない
- 「どうすればいいの」と固まってしまう
-
PCのトラブルシューティングができない
- 「マイクが使えません」と言われても対処法がわからない
成功基準
- ボタン1つでセッション開始
- 生徒から送られたURLをクリックするだけで参加
- 設定画面を見なくても使える
- エラーが出たら日本語で対処法が表示される
- 生徒と同時にピアノを弾ける
jamjam に期待すること
「難しいことはわからないから、とにかく簡単に使えて、一緒に弾ければいい」
ペルソナ 3: 田中一郎(セミプロミュージシャン)
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 38歳 |
| 職業 | スタジオミュージシャン(ドラム) |
| 居住地 | 愛知県名古屋市 |
| 音楽歴 | ドラム 25年、プロ活動 15年 |
技術レベル
| 項目 | レベル |
|---|---|
| PC操作 | 熟練 |
| DAW | Logic Pro、Pro Tools を日常的に使用 |
| オーディオIF | ASIO/Core Audio を理解 |
| ネットワーク | RTT、帯域幅を理解 |
| プログラミング | 簡単なスクリプトは書ける |
機材環境
- PC: Mac Studio(M2 Ultra)
- オーディオIF: RME Fireface UCX II
- モニター: SONY MDR-CD900ST(モニターヘッドフォン)
- ネットワーク: 光回線 1Gbps(有線接続、固定IP)
一日のシナリオ
水曜日の午後15時。一郎は東京のプロデューサーから連絡を受けた。「来週のセッション、名古屋から参加できない?交通費の都合で…」
リモートセッションは何度か試したことがある。Discord、Zoom、SonoBus…どれも遅延が大きすぎて、プロ品質のセッションは無理だった。「同期再生」のようなものではなく、リアルタイムで反応し合いたい。
「jamjam、試してみてくれない?ゼロレイテンシーモードってのがあるらしい」
半信半疑でインストール。ゼロレイテンシーモードに設定し、東京のエンジニアとテスト。
「え、マジで遅延1msとか?これならいける」
RTTとジッターをリアルタイムで確認しながら、最適な設定を追い込んでいく。
課題(Pain Points)
-
細かい設定ができないと困る
- プリセットだけでは不満
- サンプルレート、バッファサイズを自分で調整したい
-
ネットワーク状態を把握したい
- RTT、ジッター、パケットロスをリアルタイムで見たい
- 「なんか不安定」ではなく、数値で判断したい
-
音質に妥協したくない
- 圧縮コーデックは避けたい
- 32bit float PCM で送受信したい
成功基準
- 遅延を数値(ms)で確認
- RTT、ジッター、パケットロス率をリアルタイム表示
- プリセット以上のカスタマイズが可能(詳細設定)
- ゼロレイテンシーモードで 2ms 以下のアプリ遅延
- PCM 32bit float で送受信可能
jamjam に期待すること
「プロ品質のリモートセッションができる。設定を追い込める。状態がわかる」
ペルソナの使い分け
UI設計時
| 設計判断 | 参照するペルソナ |
|---|---|
| デフォルト設定 | 山田太郎 |
| エラーメッセージ | 鈴木花子 |
| 用語選択 | 鈴木花子 |
| 詳細設定画面 | 田中一郎 |
| オンボーディング | 鈴木花子 |
| 接続情報表示 | 田中一郎 |
優先順位
- 鈴木花子が使えること - 最優先。使えなければ失敗
- 山田太郎が迷わないこと - ターゲットボリューム
- 田中一郎が満足すること - 上級者向け機能は隠す
ペルソナ検証質問
新機能を設計する際、以下を確認する:
- 鈴木花子は、このボタンの意味がわかるか?
- 山田太郎は、10分以内にこの機能を使えるか?
- 田中一郎は、必要な情報にアクセスできるか?